形成外科コラム

10代女性 右頬皮膚腫瘍 メスでのほくろ除去手術(保険診療) 術前と術後4か月・術後半年の経過写真

2024年01月08日

当クリニック(京都市上京区 西陣エリア うつぼや町クリニック)での右頬のできもの(皮膚腫瘍・病理結果はほくろでした)(10代女性) 保険診療での切除(メスによる切除術)とその経過の手術前後の写真です。

術後半年では、中枢側の盛り上がりがわずかに残る程度です。
これから1ー2年で、傷の成熟化が完成し、盛り上がりは平坦になり、さらにわからなくなります。

実は、成長が途中の、成人前後までの方のほうが傷の成熟化に時間がかかります。
傷が治りすぎる(創傷治癒機能が過剰)ことが原因とかんがえられています。

当院は保険診療で皮膚腫瘍を摘出しており、
下のような方針で切除しています。

皮膚皮下腫瘍切除の方針
ほくろを保険診療でとるか自費診療でとるか、どちらがよい?【西陣エリア うつぼや町クリニック】

腫瘍を完全にとりきること

見た目にスカーレス(傷痕がわからないようになる)であること

以上を両立するため、手術直後からいろいろ患者さんにはお願いしております。
そのうちの一つに、ピタシート®という医療テープの使用があります。

次に半年に至る前の写真も間に挟んで提示します。

4か月の時点では傷跡がまだ目立っており、ご本人が気になるとおっしゃっていました。
ピタシート®の貼り方を変えて、さらに2か月たった時点では、
傷の赤みもひいて、ご本人はもう気にならないとおっしゃっていました。
当クリニックでは、この時点でピタシート®は終了可とします。
(1枚1100円で販売しており、傷跡がこの例ぐらいの大きさで1か所であれば1枚で3か月は持ちます)

当クリニックでは、瘢痕成熟化が良好でかつ患者さんが傷痕が気にならなくなったら術後の経過観察終了としています。
術後2か月が目安ですが、このように若い方であれば、長引くことがしばしばあります。

当クリニックおよび提携クリニックでは、形成外科専門医・医学博士の上田(京都大学医学部卒)が手術を担当しています。
術中術後の工夫や、術後の後療法で傷を目立たなくすること、傷跡のない治療になることを心がけています。

初診当日の手術も行っていますが、相談だけでもどうぞお気軽に受診してください。

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