形成外科コラム

位置別の粉瘤の特徴と取り方 ④ 胸や肩・腕の外側などの肥厚性瘢痕やケロイドになりやすい部分

2022年06月21日

傷痕には、きれいに治りやすい場所ときれいに治りにくい場所があります。
また治りやすい体質の方治りにくい体質の方がおられます。

前胸部・肩回り・上腕外側は治りにくい場所に当たります。
その他、下腹部(特に恥骨上)も治りにくい場所に当たります。
治りにくいわけではないですが、大腿の内側や、腹部のベルトやゴムで閉まる場所も傷の赤みが取れにくいです。

きれいに治りにくい体質の方のきれいに治りにくい場所の手術の場合、
傷をきれいに直すために

傷を極力小さくし、かつ縫合層の緊張を減らすように手術方法を工夫すること
術後の炎症を抑えるように、冷却安静挙上安静を励行すること
ケロイドの治療薬を内服すること
抜糸後ハイドロコロイド粘着プレート(ピタシート®)を使用すること

以上を組み合わせて、その方その方の生活や体調にあわせて提案いたします。

感染を発症したり、長期間おいておくと、どうしても傷が大きくなってしまいがちです。
傷が大きくなると、肥厚性瘢痕・ケロイド化が進みますので、傷を極力小さくするためにも、早い目の切除をお勧めします。

形成外科コラム一覧