形成外科コラム
【形成外科】ほくろ切除・Z形成術の症例
2025年06月24日
今回はお鼻の皮膚腫瘍に対して皮膚切除・Z形成術を行った患者様の症例をご紹介します。
鼻は皮膚の可動性が乏しく、大きなサイズのほくろなどを単純に切除し縫合しても、創部に強い張力がかかってしまいます。
また単純に切除し縫合するだけでは、手術部位に凹みが生じてしまう可能性が考えられます。
今回行ったZ形成術は、皮膚をZの形にジグザグに切除して縫い合わせる手法です。
張力を分散させることで瘢痕の広がりを防ぎ、凹みや引きつれなども予防しています。
以下の写真は術前〜手術2ヶ月後にかけての変化です。
当院では、傷跡を自然な仕上がりにするためのZ形成などの手術法だけでなく、
できるたけ早く綺麗にするために術後のケアにも力を入れております。
症例の患者様には術後1週間、腫れや炎症、内出血を和らげる2種類の漢方薬(治打撲一方、紫苓湯)を内服していただきました。
抜糸後からは、ご自宅で毎日保湿ジェル(Fジェル)をお顔全体に使用していただきました。フラーレンやパルミチン酸レチノールの成分が創傷治癒のスピードを速めてくれます。
術後2ヶ月のお写真ではまだ少しだけ赤みが残っていますが、Fジェルを引き続き使用していただくことで傷跡はさらに綺麗になっていきます。
ほくろやできものの切除をお考えの方、ご不明点やご質問がありましたら
当院形成外科にいつでもお気軽にお問い合わせください。