形成外科コラム

ほくろを保険診療でとるか自費診療でとるか、どちらがよい?【西陣エリア うつぼや町クリニック】

2022年06月13日

京都市上京区 今出川駅から600m 西陣エリアにあるうつぼや町クリニック 形成外科専門医 上田真帆(医学博士 京都大学卒)です。

ほくろは保険診療で切除手術でもとれますし、自費診療でレーザーでも除去できます。
(当クリニックにはレーザーはまだありません)

どう違うのでしょうか。

私は、3mm大以上のホクロまたはふくらみのおおきいものは保険診療の手術の方がいいと考えています。

理由は、
①手術による切除であれば良性か悪性かの検査(病理検査)ができる
②ある程度以上の大きさのホクロは皮膚の奥深くまで根があり、レーザー治療後半年~数年してから再発することが多い
③レーザー切除後の陥凹より手術痕の方がきれい
以上の3つがあげられます。

一方、2mmまでのほくろはレーザー治療の良い適応です。
レーザー治療において、
ほくろを取りきる
傷跡をきれいになおす
というのは大きければ大きいほど両立が難しいです。
2㎜大までであれば、傷跡がみえないレベルでのレーザー除去が可能です。
へこんだりすることなくとてもきれいに治ります。しかもレーザー治療は、手術と比べてとても手軽です

ただし、どの大きさのほくろであっても、熟練者の手術切除よりレーザー切除の方が痕がきれいに治ることはないように思います。
2mm大以下の切除痕
手術切除≒レーザー除去
というイメージです。

手術痕という観点においては、手術切除に軍配があがるようにおもっていますが、
日々忙しい方々にとって手軽に除去できるというのは大きなメリットと考えます。
手術であれば、術前検査や手術予約など、ステップが多いです。

ホクロの場所やみため、発生時期や大きくなるスピードなどによって治療の提案がかわりますので、
まだとるか決められないという段階でもどうぞお気軽に受診してください。

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